徒然 雑記 掲示 漂流 紹介


 雑記(のようなもの)  上に行くほど新しいです


・噂の真相(2005/3/13)

人の噂も75日という言葉がある。所詮、実体のない噂なんて言うものは75日もすれば人々の頭から消えうせてしまうというものだ。

しかし、噂の渦中にある本人からすると75日というのは非常に長い時間であり、その間は奥歯にゴム肉が詰まったときのような、米粒が鼻の穴に入り込んだときのようなもどかしさを感じずにはいられない。つまり気に掛かるのだ。

特に悪い噂はあっという間に広がってゆく。「あの人はロリコン趣味の持ち主で家中に『めばえ』や『小学1年生』が置いてある」など根も葉も無いことを言われることもある。失敬な。単に女性に節操が無いだけで『おとなの特選街』から『週間わたしのおにいちゃん』まで幅広くカバーしているに過ぎないというのに。

タチの悪いのは黒い噂だ。具体的には隠蔽工作や横領といった社会的立場が危ぶまれる噂を指す。こうなると大変で、噂に巻き込まれた本人は全力で火消しに努めることとなる。広めた人物をそれぞれ突き止め買収工作を行ったり、原因を見つけ出してはデータを改竄することに追われる。私は紳士だから買収なんて汚い真似はせずに、喉元に匕首を突き立て「道頓堀川に沈むのとどちらがいいですか」と極めて平和的な説得で場を収める。

どちらの方法を取るにしろ大変な労力と手間を要する。そこでこの私がそのような噂を抹消すための素晴らしい方法を伝授する。

まず、新聞広告に「G13型ドライバー募集 値段応相談」と募集する。すると新聞広告にて返事が返ってくる。時と場所を指定してあるので、絶対に遅れる事の無いよう指定された場所に向かう。そうなればもうトントン拍子で話は次のように進むはずだ。

(遅いな… もう到着してもよい頃だが…)
「マーク=J=シュビデンコフだな…」
「! だ 誰だ…」
「待て、そのまま前を向いたままだ…」
「用件を……話してもらおうか……」
「相手はハバロフスク村町内会会長トシキ=カルロスだ。あの男、あの男さえいなければ私はこんな目に遭わずに済んだのだ!」
「……………」
「私と奴には過去から因縁がある。そう1974年のあの雪の降る夜から…(回想以下省略)。そして今もまたあの時と同じ事を(以下略)。これを止めるのは貴方しかいない! 金は現金で50万ポンド準備した。頼む……」
「………なぜ 俺なのだ…」
「奴は大変用心深い。常に傍に屈強なガード(以下略)唯一のチャンスは(以下略)どうだ、できるか?」
「わかった、やってみよう……」
「おお、お引き受け下さるか!」
(! …いない。不思議な男だ… しかし本当に… いや、考えるのはやめよう…)

以上、ゴルゴ13の呼び方をお送りしました。なお、ここに書いたことを本当に実践すると「あの人って頭おかしいですね」っていうひどいウワサがついてくるので注意してね!


・小市民よ、怒りを爆発させよ (2005/2/27)

ある日曜日のよく晴れた朝。カーテンを開けると差し込む陽光。小鳥のさえずり。隣家では機嫌良さそうに布団を干している若妻。ああ、素晴らしい(若妻が)。

こんなに穏やかな日は紳士らしくブルーマウンテンコーヒーでも飲みながらじっくりと新聞に目を通す。カブのトレード情報などを購読していると偉くなった気がするので実に気分がよい。実によいぞ。ホッホッホッ…

しかし、仮初めの平和は長く続かないもの。私の上機嫌を完膚なまでにぶち壊してくれる存在が現れた。選挙カーである。

「○○××をよろしくお願いしまーす!」と朝っぱらから妙にハイな声で騒音を撒き散らし、詫びの一つも入れずに去ってゆく。正に悲しき現代社会が産んだ害物である。

申し訳程度に「政策」と呼ぶべきものが聞こえてこないことも無いがいまいち要領を得ない。環境対策の事を述べながら車体のケツから黒煙を巻き上げたところで誰が納得するのであろうか。少なくとも全国230万人の紳士淑女は怒りに震え、拳から血を流すであろう。

政治そのものが分かりにくくとっつき難いのは政治離れの原因の一つだ。「政治って楽しいな☆ウフッ♪」と思うことはあまり多くない。もっと国民が政治を楽しめる環境を整えて欲しい。例えば木馬責めとか。

選挙が近いのは分かるが、あまりにも多く車が通り過ぎである。もう10台目だ。あまりのうるささに私の怒りはついに爆発し、「やかましいわ!だまらんかいこのボケがぁ!」と紳士らしくない口調で叫んでしまった。

次の瞬間、向かいに住む暴走族の青年がこの世のものとは思えない、まるで鬼か悪魔かが乗り移ったような形相で私を睨み付け「おう、なんじゃ もう一回言ってみんかい、あぁ? おぅ?」と私に向かってきて、本当の本当に危険な状況に陥ることになった。これだから全く選挙というやつはろくなもんじゃない。


・談話好きな職業人の貴方へ (2005/2/20)

この前、美容院に散髪に行ってきた。私のような紳士という存在は髪型一つにしても手抜かりはないのだ。しかしながら美容師の腕があまり宜しくなかったのか、それとも私の顔面のデッサンが狂っているのか。私の思い描いていたイメージと比較して今ひとつと言いたい。

ところで、美容室という特殊な空間において少々気になることがある。美容師が非常におしゃべりな事だ。たまたま私の担当美容師がおしゃべりだったのか、それとも常に他人と会話していないと持病が再発して死んでしまうのかは定かではないがとにかくよくしゃべる。

断じておしゃべりが悪いといっているわけではない。人間同士の円滑なコミュニケーションの為の手段として会話という方法は最も有効であるものの一つとして挙げられるし、漫才師が一言も喋らなかったらクビは確実である。私自身が他人との会話が嫌いというわけでもない。

ただ、「お客様今からデートですかぁ?バッチリ決めちゃってぇ」などの痛い言葉を投げかけられると私は深く傷つく。さらに「お客様は金色に染めてストレートパーマをかけるとお似合いになりますよ、ケッ」などとかなり無理やり褒めて金を出させようという心情を垣間見ると私は激しく憤慨してしまう。私は非常にデリケートかつ繊細なのだ。注意してほしい。

なるべくなら美容師の人には口をつぐんでいてもらいたい。サルグツワでもかがせてやろうか。いやそれはアウトだ。それとも私の自慢の革靴の臭いでも嗅がせてやろうか。それはもっとアウトだ。

そこで、客と美容師は先に喋ったほうが負けという競技を行うべきである。口に牛乳を含み、先に吐き出したほうの負け。どうしても負けられない感覚を身に付けさせて真剣味が増す。

人間というものは不思議なもので、先に口を開いたら負けという競技などを行っていると相手を笑わせたくなる。セロテープで顔面を固定してガチャピンの顔まねをしたり、鼻の穴に割り箸をつっこんだりしてみたくなる。

そういうことばかりやっているから、失敗して変な髪形になってしまうのは秘密だ。


・インフルエンザ注意報 (2005/2/9)

最近は風邪(=インフルエンザ)が流行っている。右を見渡しても左を見渡しても、上も下も中央も山手線も栗原君のお家も、誰かがケプコンケプコンと咳を鳴らし、鼻水をすすっている。場合によっては吐血ぐらいあるかもしれないし、五臓六腑が破裂して 「た、健史… 後は頼む… 私はもう… 限界だ……」 などと遺言を残しそのままパタリと息を引き取ってしまうかもしれない。正にインフルエンザ戦国時代ともいえよう。

私の自慢は体が丈夫なことだ。およそ風邪など引いた試しがない。無論、インフルエンザもだ。風邪を引かないので辛い思いをせずに済むし、医療費だってかからない。こうしてみると利点しかないようにも見える。

しかし、本当にそうだろうか。風邪を引かないという事は本当に幸福だといえるのだろうか。風邪を引いて倒れたら私に密かに思いを寄せている恵子(仮名)がひょっこりと見舞いに来てくれて、「うふふ、お粥よ。さ、アーンしてぇ(はぁと)」 などとそのままアツアツ生活に突入できたりするのではなかろうか。風邪が酷くなって入院すると白衣の天使たちがアッチやコッチの世話をしてくれてウハウハのハーレム生活を送れるのではないだろうか。もちろんこんなのは私の妄想であり、現実世界でこんな話をすると美しい女性の代わりに冷たく軽蔑に満ちた視線がもれなく送られてくるのだが。

ここに『馬鹿は風邪を引かない』という言葉がある。

私はもちろんバカの部類に属する人間とは露ほども思っていない(むしろ秀才の部類に属すると思っている)が、先ほどの『馬鹿は風邪を引かない』という言葉のおかげで私はバカな奴に思われてしまう。はっきり言って悔しい。私はバカではないのに風邪を引かないばっかりに他人からバカ呼ばわりされてしまうのだ。無実の罪を着せられ、夜は一筋のくやし涙が枕をそっと濡らすのである。

この無実の罪を晴らすにはもはや風邪を引くしかないのである。冷水をかぶり全裸で外出する。恐らく警察のお世話になる回数が激増するがそのようなことにかまっては居られない。全ては名誉の回復のためである。風邪を引いている者を発見次第、その者ににじり寄って吐く息などを吸い込んでみる。マスクを装着しているのならぜひとも譲り受けてもらって自らが装着する。日々のたゆまぬ努力がいつか実を結ぶのだ。

そして難行苦行の末、ようやく風邪を引くことができる。そうすると口々にこう言われるのである。

「あいつ、このクソ寒い中全裸で過ごしていて風邪引いたんだって? バカな奴だ。」


・ハイパー感想文 (2005/2/7)

小学生や中学生のころ、事あるごとに読書感想文を書かされた御仁は多いのではないだろうか。かくいう筆者もその一人である。普段全く本を読む習慣がなかったため、仕方が無しに父親の所持していた『放課後の雌豚シリーズ 背徳の淫らな性愛』の感想文を書こうとして散々な目にあったことがある。それからは心を入れ替えて『瞑想と宇宙』などを読んでいる。

常々思うのだが、教師連中は生徒の読んだ本よりも書いた文章に注目しているのではないだろうか。生徒の読書感想文を読んで「おお、これは面白そうだ、今度読んでみよう」と感じる教師はあまりいないと思う。『放課後の雌豚シリーズ』に興味を持つ教師はいても、禅や瞑想に興味を持つ教師はそうそういるものではなかろう。

同じ感想文を書くのなら、何の感想文を書いてもよし、とすべきだ。CDを聴いた感想でも良いし、昨日の夕食の感想でも良い。生徒も自分の興味のあるものでよいのでずっと書きやすいし筆も進むというものだ。

もちろん、「カマキリの観察の感想」などでもかまわない。ただし、「あーあ、つまらなかった」など、たったの一言二言で終わってしまっては感想文としての意味を成さない。きちんと状況説明を交え詳細や心情を事細かに表わすべきである。そうしてこそ本物の感想文と呼べる。

『8月6日 摂氏34度 一筋の汗が頬をつたう。あれからどれ位の時が経っただろう。この雌カマキリは一向に動く気配を見せない。その大きな腹から推測するに子を孕んでいるのだろう。頭上から突き刺さる紫外線に僕は苛立ちを隠せずにいる。 …今、動いた! 右手の大きな鎌を振り上げて獲物ににじり寄るカマキリ。その眼は正にハンターそのものであった。私も興奮を隠せない。死神の鎌の挙動を見据える僕、一体どうなってしまうのか…! 』

唯一の欠点を挙げるとするならば、こんな感想文は二度と書きたくないこと位である。


・ナプキン地獄 (2005/1/28)

私は職場の都合上、生理用品を取り扱うことが多い。ここで言う生理用品とは生理用ナプキン、タンポン、妊娠検査薬などを指す。と思う。

しかし、生理用品というのは非常にわかりにくい。『ウルトラナイトガードウイング36枚入り多い人用EX』などといわれても何がなんだかサッパリである。利根川先生の演説を全て覚えることが出来てもこればっかりは不可能である。

過去、私の先輩に生理用品マニアの人が居たが、こういう物の名称や効能を全て述べることが出来るのであろうか。それとも生理用品を自宅に持ち帰り、夜な夜な変態的な行為で快楽を味わっていたのであろうか。全く、想像するだけで恐ろしい。

それはそれとして、生理用品はもっと覚えやすい名前に変更することを提案する。

上の『ウルトラナイトガードウイング36枚入り多い人用EX』を例を挙げてみる。英語が多いのでわかりやすく日本語に変換する。また、単語だけでは覚えにくいので文章形式にする。万人に分かりやすい言葉を使う。これだけでぐっと良くなるはずだ。

そうした試行錯誤の上で完成させたネーミングがこれである。

『ウルトラ警備隊、夜勤で36人乱交。濡れ場だらけ! 外伝編』



全く売れそうに無い。


・パソコン爆破事件 (2005/1/21)

突然だが、私の家にあるパソコンはかなり老朽化が進んでいた。起動直後に「システム容量が不足しています」等のメッセージと共に再起動などザラであった。人はそれを「ウイルスに侵されている」などと呼ぶのだが、薬に頼っていてはいつまでも成長できないと考えとりあえず放っておいた。

その後、紆余曲折の経緯があり新型のノートパソコンを購入したが、古いパソコンを使う機会は多い。えてして何やら怪しげなファイルを取り扱うときに重宝する。どうせウイルスに侵されているのだから別に今更どうってことはない。

とある日、私はいつもの様に旧パソコンをガタガタ動かしてインターネット相手にニヤニヤしたり、妙な興奮を味わってたり、至福のときを過ごしていた。

お昼時だったため、カップラーメンを準備して、無造作にキーボードのそばに配置した。無論、お茶とおにぎりも忘れない。

本格的に冷え込んでいたのでとりあえず電気ストーブを用意しようと、奥の倉庫から引っ張りだしてきたがいかんせんコンセントがイカれている。そのため補修工事と称し、ガムテープでぐるぐる巻きにしておいた。これで準備は万全である。

と思っていたら、電力量の使いすぎのせいか、ブレイカーが落ちた。「無粋な奴だ」と思いつつブレイカーを上げて、二度と落ちないようにガムテープで固定した。普通に電気を消せばよかったのだが、それはたかがブレイカーに敗北したような気がしてならなかったのだ。

さて、これでゆっくり出来るぞと考えていたら、なんだか焦げ臭い。むう、何だと思っていたら何とパソコン本体から真っ黒な煙がもうもうと噴出しているではないか。これはいかんと思い、それはもう反射的に水をもってきてぶっ掛けた。

したら、老朽化したパソコンとストーブがそれはもうありえないぐらいの勢いで爆発、炎上である。私は一瞬「最近のウイルスはパソコンを爆破する機能が付属しているのか」と考えたが、そんな馬鹿なことはあるわけがない。そう感電である。多分何かの拍子でカップラーメンがキーボードにこぼれ、またストーブの補修部分が発熱していたのだろうと予測できる。

その後、消火器を必死の思いで探し当て、なんとか消し止めた。小火騒ぎがあったと近所では有名になった。

その後、火には一段と気を使い、ついでにパソコンのウイルス対策も万全にしておいた。旧パソコンはオシャカになったが命には代えられない。改めて火の怖さを思い知った今日この頃である。


といった内容の文章を書いた友人が中学生時代、「防災作文コンクール」で佳作を取ったのだから世の中は分からない。

そんな友人から年賀状をいただいた。

『あけましておめでとう! 去年の俺的エロゲキャラ自薦ベストは(以下略)、で、この娘の萌えボイスが(以下略)アニメが(以下略)』


…今度、彼のアパートの防災状況を是非とも調べてみようと思う。無論ガソリンと火炎ビン持参である。


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